府立臨海スポーツセンター 匿名で1億円超寄付

匿名で1億円超寄付 リンク存続めど

大阪府の財政難から改修工事ができず存続が危ぶまれていた大阪府立のスケートリンクを備えた施設について、工事費として匿名で1億3000万円の寄付があり、存続のめどがたったことが分かりました。

昭和47年に開設され、スケートリンクや体育施設を備えた大阪・高石市の「府立臨海スポーツセンター」は、耐震と老朽化対策などのため改修工事が必要ですが、大阪府は、財政難を理由に必要な工事費用3億円のうち、半分の1億5000万円は利用者からの募金が集まらなければ工事は行わないとして、存続が危ぶまれていました。

存続を求める団体「臨海スポーツセンターを支援する会」は、ことし5月から募金を呼びかけ、この施設のスケートリンクで練習していたフィギュアスケートの高橋大輔選手が演技会を開いて存続を訴えていました。

支援する会によりますと、このほど匿名で1億3000万円の寄付があったということです。

この結果、募金の総額はおよそ1億4320万円に達し、目標の募金額まであと700万円足らずとなったということです。

改修工事に必要な募金のめどがたったことについて、高橋選手は「ご協力いただいた方に感謝申し上げます。目標金額まであと少しなので、今後ともよろしくお願いいたします」と話しています。

支援の会は引き続き募金活動を続け、1億5000万円に達した時点で、大阪府と改修工事について協議することにしています。

<2012年10月8日 18時0分 NHKニュース>

府立臨海スポーツセンター支援の会

臨海スポーツセンター存続の会