2012/2013 ISUグランプリシリーズファイナル(ロシア・ソチ)
>>YouTube [グランプリファイナル 2012 表彰式]
>>YouTube 鈴木明子ショート [ISU GP Final SOCHI 2012 -3/7- LADIES SP – Akiko SUZUKI – 07/12/2012]
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浅田真央が4年ぶり優勝 鈴木は銅メダル=フィギュア・GPファイナル
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルが8日(日本時間同日)、ロシアのソチで行われ、女子フリースケーティング(FS)では、浅田真央(中京大)がシーズンベストの129.84点をマーク。前日のショートプログラムと合わせた総合でもシーズンベストの196.80点で4年ぶり3度目の優勝を飾った。一方、鈴木明子(邦和スポーツランド)はFS115.77点の総合180.77点で3位に入り、2年連続の表彰台。2位はアシュリー・ワグナー(米国)で総合181.93点だった。
浅田がショートプログラム(SP)、FSともに1位で優勝した。冒頭の3回転ループを着氷。続くダブルアクセル-3回転トゥループでは、2つ目のトゥループで回転不足、また次の3回転フリップも回転不足に。しかし、後半に入れた3連続のコンビネーションは危なげなく跳び10.37点を獲得。3回転フリップから2回転ループのコンビネーションも落ち着いて決めた。また、スピン、ステップシークエンスではレベル4の評価を得た。
鈴木はSP3位から表彰台をキープした。最初の3連続ジャンプ、ダブルアクセルからの2連続は成功したものの、続くルッツが1回転に。2度同じ場所で転倒するなど厳しい展開となるも、ステップや後半に入れた3回転ループ-2回転トゥループのコンビネーション、3回転サルコウを落ち着いて決めて銅メダルを獲得した。
[スポーツナビ 2012年12月8日 21:34]
鈴木「こんなもんではない」/フィギュア
悔しい表彰台だ。バンクーバー五輪代表の鈴木明子(27=邦和スポーツランド)は、フリー演技のジャンプで2度の転倒。115・77点でショートプログラム(SP)に続きフリーでも3位となり、合計180・77点で総合3位に終わった。昨年に続く2年連続の表彰台となったが、昨年の2位から順位を下げ、SPからの逆転での初優勝はならなかった。
鈴木が最初に発した言葉が、すべてを表していた。「悔しいです」。SPを終わって、首位の浅田とは1・96点差。自信のあるフリーで逆転の構図は、2度の転倒と、3回転ルッツのパンクで、はかなくも崩れた。「悔いが残っている」。くちびるをかみ、再び言葉を振り絞った。
冒頭の3連続ジャンプは見事に決まり、続く2回転半-3回転トーループは1・10点の加点をもらう完璧な出来。最高の滑り出しだった。しかし3回転ルッツがパンクして1回転になった。今季、踏み切り違反で注意マークがついていたジャンプだけに苦手意識が働いた。「そこから流れがいつも通りに行かなくなった」。
リズムは取り戻せなかった。後半の3回転フリップと3回転ループで転倒。今季、出場した2度のGP戦で、ともに1位に輝いたフリーは、まさかの3位に終わった。総合3位で何とか2年連続の表彰台は確保したが「注意すべきところが全部うまくいかなかった」と肩を落とした。
11月下旬に、東日本大震災以降、初めて被災地を訪れた。震災で本校舎が使えなくなった七ケ浜中の仮設校舎を訪ね、生徒たちを励ました。武道場の中に掲げてあった「最初から最後まで集中」「完全燃焼」という言葉に感銘を受け「逆に元気をもらった」と、今大会への励みとした。
まだ14年ソチ五輪への挑戦を明言していない。しかし、「(わたしは)こんなもんではない」と、自らを鼓舞し前を向く。この悔しさは、21日に開幕の全日本(札幌)で晴らす。来年3月の世界選手権(カナダ)、そして、その先には、今大会の会場で開かれる五輪が待っているかもしれない。
[nikkansports.com 2012年12月9日8:56]