羽生結弦 グランプリファイナル2012 銀メダル!

ISUグランプリシリーズファイナル2012(ロシア・ソチ)

羽生、攻めてつかんだ銀=フィギュアGPファイナル

頂点は逃したが誇っていい銀メダルだ。7日に18歳になった羽生が、ファイナルで初の表彰台を射止め、自らの誕生日を一日遅れで祝った。

SP3位からのフリー。「今季はSPがいいが、僕はもともとフリーに強いタイプ。そんなに心配していない」。その言葉通り、強気の滑りだった。冒頭に鮮やかな4回転トーループ。直後の4回転サルコーは成功しなかったが、引きずることなくジャンプを決め続け、情感たっぷりの演技で魅了した。

昨季は初出場で4位に入ったが、表彰台を逃したことを悔しがった。今季のGPでは、SPで世界歴代最高点を更新するなど、若手ナンバーワンの位置は揺らがない。今大会はフリーと合計で、ともに自己ベストをマーク。全日本でのエース高橋との再対決も楽しみになった。

[時事 2012/12/09 01:41]

フィギュア:羽生2位 フリー、合計ともに自己ベスト

 成長著しい羽生が、高橋、チャンとの3強対決に挑んだ。高橋とは5点、チャンとは2点の僅差。フリーではジャンプ一つの出来でひっくり返る点差だ。

4回転ジャンプを武器にする羽生は、冒頭の4回転トーループをクリーンに着氷。続く高難度の4回転サルコウこそ抜けてしまったが、その後は大きなミスなく、スタミナが課題だった後半でも演技が乱れなかった。

今季初めて、上位を追う立場になったフリー。「気持ちの持っていき方と、最後まで(体力を)持たせることが大事」と語っていた羽生だが、見事にクリアした。フリー、合計ともに自己ベストをマークし、メダルを確定させた。1日遅れになったが、素晴らしい18歳の誕生日プレゼントになったことだろう。

[毎日新聞 2012年12月09日 00:58]

羽生「高橋さんは追うべき壁」SP3位から逆転「銀」…フィギュア

◆大輔、悲願のファイナル制覇!! 男子フリーを行い、ショートプログラム(SP)首位の高橋大輔(26)=関大大学院=が今季世界最高の合計269・40点で日本男子初優勝を飾った。SP3位の羽生結弦(18)=東北高=は自己最高の合計264・29点で2位。小塚崇彦(23)=トヨタ自動車=は5位となり、町田樹(22)=関大=は6位。女子フリーはSP3位の鈴木明子(27)=邦和スポーツランド=が合計180・77点で3位に入った。

うれしさと悔しさが入り交じる銀メダルだった。SP3位の羽生は2回目の4回転サルコーが2回転になった以外はほぼノーミスの演技を披露。7位から銅メダルを獲得した昨季の世界選手権同様に攻めの姿勢で巻き返した。フリーでは177・12点と高橋を0・01点上回ったが、緊張でジャンプにミスが出たSPの失敗が結果的に響いた。日本選手ワンツーで優勝した高橋と抱き合って喜びを分かち合ったが「高橋さんはあこがれの先輩であり、追うべき壁でもある。自分の演技には悔しさがいっぱいある」と語った。

7日に18歳の誕生日を迎えて最初の大会。1年2か月後に迫る五輪本番に向け、イメージを高めることはできた。「まだ力不足。時間は少ないかもしれないけどしっかり力を付けたい」。カナダに拠点を移して成長し続ける若さを武器に、さらなる高みを目指していく。

[スポーツ報知 12月9日(日)7:04]