浅田真央 3A成功!今季世界最高得点で優勝 2013年四大陸選手権


2013年四大陸フィギュアスケート選手権

浅田真央 Mao Asada

2012-2013 Free Skating

[Swan Lake]

Music:Pyotr Ilyich Tchaikovsky

Choreo:Tatiana Tarasova

真央、今季世界最高で3年ぶり3度目の女王

[デイリースポーツ 2013/2/10 21:13]

「フィギュアスケート四大陸選手権」(10日、大阪市中央体育館)

女子フリーが行われ、SP首位の浅田真央(中京大)が、フリーでもトップの130・96点をマーク。合計得点は10年バンクーバー五輪の自己ベストに0・05点差と迫る今季世界最高の205・45点で、3年ぶり3度目の優勝を飾った。

SPで決めたトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、4季ぶりに挑戦した連続3回転はともに回転不足だった。鈴木明子(邦和スポーツランド)、村上佳菜子(愛知・中京大中京高)がそれぞれ2、3位に入り、日本勢が表彰台を独占した。


浅田「挑戦していく」=四大陸フィギュア

[時事通信 2013/2/11 15:32]

フィギュアスケートの四大陸選手権女子で優勝した浅田真央(中京大)が試合から一夜明けた11日、大阪市内で取材に応じ、今季初めて挑戦して成功させたトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)について「まだ波はあるが、練習で確率を上げて、試合で挑戦していきたい」と意欲を示した。

浅田はまた、アイスホッケー日本女子がソチ五輪出場を決めたことに触れ、「いよいよだなと思う。早く決まっていいなと思う」と刺激を受けた様子だった。

男子で2位に終わった羽生結弦(宮城・東北高)は「次に向かって頑張る、という気持ちが芽生えた」と語った。7位と精彩を欠いた高橋大輔(関大大学院)は「2日くらい休んで、頭をすっきりさせたい」と3月の世界選手権に向け、気持ちを切り替えていた。

浅田真央、貫禄の優勝。採点リスクを承知での勇気ある3回転半挑戦

[サーチナ 2013/2/11 08:20]

10日、フィギュアスケート四大陸選手権が行われ、SPトップに立った浅田真央がフリーでも130.96点をマーク、総合205.45点で3年ぶり3度目の優勝を飾った。2位には190.08点で鈴木明子が、3位には181.03点で鈴木佳菜子が入り、日本勢が表彰台を独占した。

フリーの振り付けを担当したタチアナ氏から贈られた純白の衣装に身を包んだ浅田真央。公式練習でも決めていたトリプルアクセルだったが、この日はややスピードに乗り切れず両脚着氷となってしまう。SPよりは全体に動きが重い印象ではあったが、そこをこらえると3回転フリップー3回転ループを決め、危なげのない演技でトータル205.45点という得点を叩きだし、貫禄の優勝を果たした。

3回転半、また3回転フリップー3回転ループという大技を決められる女子は世界ではまれ。浅田はそれを決められる世界屈指のスケーターと言っていい。しかし今回のトリプルアクセルは回転不足、そして両脚着氷もあって基礎点が下がり、GOEでも減点され得点は3.57点しかもらえていない。また3回転―3回転も回転不足とGOEのマイナスで減点され8.50点。

フィギュアのジャッジについては以前から問題が指摘されてはいるが、現状の採点法では回転不足の場合、基礎点が引かれる上にGOEでもマイナスされ、難度の高いジャンプを狙う事は非常にリスキーなものになっている。成功したら高得点だが、転倒しなくても回転不足と認知されるだけで難易度の低いジャンプ並みの得点しかもらえないという大きなリスクがトリプルアクセルにはある。

それゆえ佐藤コーチと浅田真央が全体の技術力、演技力アップに力を入れてきたのは戦略としては当然のこと。おかげで今回も浅田はトリプルアクセルで得点はできずとも、高い演技構成点で楽々と200点越えを果たしている。

もしもSPのトリプルアクセルで獲得した10.07点が今回も加算されていれば浅田の総合得点は211.95点。今の浅田の技術なら、敢えて難度の高いジャンプに挑戦しなくても200点超えを果たせる力はあるだろう。しかし敢えて難度の高い技にこだわるその姿勢こそ、彼女がアスリートとして際立っていることの証明でもあり見る者を感動させるところとも言えるだろう。

フリーでは決まらなかったトリプルアクセルだが、ソチ五輪に向けてこの四大陸選手権で解禁したことは非常に大きい。採点競技であるフィギュアスケートにおいては、世界レベルの大会で安定したパフォーマンスを見せているという事実は少なからずジャッジに影響する。浅田の次の舞台、世界選手権は3月14日からカナダで行われる。(編集担当:田村和彦)