浅田真央 GPファイナル SP首位「やってきたことを信じてやれば、やれると思う」

浅田真央 Mao Asada

2013-2014 Short Program

[夜想曲(ノクターン) 第2番変ホ長調 作品9の2 Nocturne No.2 Op.9–2 in E flat major]

Music:Frederic Chopin

Choreo:Lori Nichol

2013/2014 ISU Grand Prix of Figure Skating Final (Fukuoka, Japan)

エントリー・リザルト

ISU Grand Prix Final 2013-14

女子シングルSP ジャッジスコア

ISU Grand Prix Final 2013-14 LADIES SHORT PROGRAM JUDGES DETAILS PER SKATER

フィギュアGP 浅田が首位

[NHK News web 2013/12/5 22:37]

フィギュアスケートでソチオリンピックの代表選考につながる国際大会、グランプリファイナルは女子シングル、前半のショートプログラムが行われ、浅田真央選手がトップに立ちました。

グランプリファイナルは、今シーズンのグランプリシリーズで上位の選手だけが出場できる大会で、日本選手で表彰台に上った最上位の選手は、ソチオリンピック代表の有力候補になります。

女子シングルで日本からただ1人出場した浅田選手は、冒頭の3回転半ジャンプ、トリプルアクセルで今シーズン初めてきれいに着氷しましたが、回転不足と判定されました。

しかしこのジャンプで手応えをつかんだ浅田選手は、続くジャンプもしっかりまとめ、10月に表現力を重視して手直ししたプログラムを表情豊かに滑りきりました。

今シーズン、安定して高い評価を受けているスケーティング技術や表現力の部分では、5日も高い得点をマークし、浅田選手は出場した6人の選手でただ1人、70点台となる72.36の得点でトップに立ちました。

2位は、68.38の得点でロシアのアデリナ・ソトニコワ選手、3位はアメリカのアシュリー・ワグナー選手となっています。

「今シーズンでベストの感覚」

女子シングル、前半のショートプログラムでトップに立った浅田真央選手は、「満足している。トリプルアクセルは今シーズンでベストの感覚だったので、回転不足は気にしていない。きょうの出来であれば、あさってのフリーでトリプルアクセルを2回入れられると思う」と話し、演技への手応えを口にしていました。

真央「やった」 今季初“満足”アクセルでSP首位!

[スポーツニッポン 2013/12/06 05:30]

フィギュアスケートGPファイナル第1日 (12月5日  マリンメッセ福岡)

大技に手応え十分だ。女子ショートプログラム(SP)で、浅田真央(23=中京大)が72・36点で首位に立った。冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は回転不足だったが、今季一番のクリーンな着氷。納得のスマイルを浮かべた浅田は、7日のフリーでファイナル4勝目を目指す。

確かな手応えが、今季一番のスマイルにつながった。柔らかなピアノの旋律に乗って、浅田が力強く踏み切った。冒頭のトリプルアクセル。空中で鋭く回り、氷上に降り立った。わずかに回転不足の判定だったが、演技後は珍しく大きなアクションで喜び爆発だ。佐藤信夫コーチに迎えられると、「やった」とまた笑う。72・36点で首位発進。ジャッジは厳しかったが、「凄く満足。凄くいい感じで跳べたし、(回転不足は)あまり気にしていない」と充実感を漂わせた。

シーズン終盤まで大技を封印した昨季と違い、今季は初戦から投入。ジャパン・オープンとGPシリーズ2戦では、回転は認定されても両足着氷や着氷が乱れるジャンプが目立った。「きっちり跳ぶこと」を目標にしていた今大会。一番クリーンな着氷だったからこそ、回転不足と判定されても満足感に浸ることができた。昨季と今季の決定的な差は、自らの感覚に表れている。練習から「体が“いける”と思った時は、絶対にいける」という。今季から使用する、片足約100グラム軽量化されたスケート靴も、浅田を後押ししている。

今季GP2戦では藤色一色の衣装だったが、この日は藤色をベースに濃い紫が入ったものを着用。「濃い色もいいなと思っていた。色合いも大好き」。衣装を替えたのは、戦略的な意味合いもある。黒など強い色の衣装を着た選手と公式練習で同じリンクに立つと、ややインパクトに欠ける印象があった。佐藤久美子コーチらスタッフ、振り付けを担当したニコル氏らが話し合って新衣装を作製。ソチ五輪で着用する衣装は未定だが、技術面だけでなく、夢舞台に最も映える勝負服の準備も着々と進んでいる。

SP首位発進でスルツカヤに並ぶ史上最多のファイナル4勝目に王手。ソチ五輪開幕まであと2カ月となる、7日のフリーではバンクーバー五輪シーズン以来、4季ぶりにトリプルアクセル2発に挑戦する可能性が高い。「きょう(5日)は良かったので、この気持ちをそのままフリーに持っていけたらいい。やってきたことを信じてやれば、やれると思う」。アクセル全開の瞬間は、すぐそこだ。

◆浅田の今季GPシリーズ

★10月スケートアメリカ SPのトリプルアクセルは着氷がやや乱れたものの、73・18点をマークして首位発進。フリーの大技は激しく転倒して臀部(でんぶ)を強打した。他のジャンプでもミスがあったものの、131・37点。合計204・55点で優勝し、ファイナルを含めたGP全7大会制覇を達成した。

★11月NHK杯 スケートアメリカ後にSPを手直しし、表現力を示す5項目の演技点で自己ベスト、SPは71・26点。フリーの136・33点、合計の207・59点はともに自己ベストで、クワン(米国)に並んで歴代2位となるGP通算13勝目。

浅田が首位発進! 「良い感じで跳ぶことができた」 GPファイナル

[AFP=時事 2013/12/6 8:58]

【AFP=時事】13-14フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは5日、女子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、浅田真央(Mao Asada)が72.36点で首位に立った。

浅田は冒頭のトリプルアクセルが回転不足と判定されたものの、続く3回転フリップと3回転・2回転のコンビネーションを決めた。

2位には68.38点でロシアのアデリナ・ソトニコワ(Adelina Sotnikova)が、3位には68.14点で米国のアシュリー・ワグナー(Ashley Wagner)がつけている。

また、フレデリック・ショパン(Frederic Chopin)の「ノクターン(Nocturne in E flat major)」に乗せて演技を披露した浅田は、スピンとステップでレベル4を獲得している。

2014年のソチ冬季五輪で金メダル獲得を目指す浅田は、「トリプルアクセルが回転不足と判定されましたが、私自身はとても良い感じで跳ぶことができました」とコメントした。

浅田は今季、公式戦でまだクリーンなトリプルアクセルを成功させていないが、「自分がやってきたことを信じれば、きっとうまくいくと思います」と語った。

【フィギュア】真央「今季一番」の3回転半で首位発進

[スポーツ報知 2013/12/6 7:04]

◆フィギュアスケート GPファイナル第1日(5日・マリンメッセ福岡)

グランプリ(GP)シリーズ6戦の成績上位6人による「五輪前哨戦」が開幕。女子最多タイとなる4度目の優勝を狙う浅田真央(23)=中京大=はショートプログラム(SP)でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が回転不足を取られたが、72・36点で首位発進した。男子SPでは羽生結弦(18)=ANA=は世界歴代最高の99・84点でトップ。織田信成(26)=関大大学院=が3位、町田樹(23)=関大=は最下位6位と出遅れた。

リンクに上がり、名前をコールされてから約50秒。濃淡の紫色が映える新衣装に身を包み、気持ちを落ち着かせた真央は可れんなピアノに合わせて滑り出した。冒頭で挑んだ3回転半は両足着氷が続いていたが、しっかり右足で着氷。演技後は満面の笑みで、総立ちの客席に向かって両手でガッツポーズした。

実際は3回転半の回転が足りないと判定され、減点された。それでも真央は「感覚としては今季一番ベスト。アクセルをきれいに跳べたのは今回が初めて。今日はアクセルを降りることを目標にしていたので達成できて良かった」。大技を組み込む高難度構成を完璧に近い形で滑りきり、前向きな言葉があふれた。

基礎点が「8・5」と高い3回転半は五輪のメダル争いで欠かせない。バンクーバー五輪後の10―11年シーズン以降はジャンプの改造に着手したため成功率が落ち、昨季前半は演技構成から外したが、今季は初戦から挑戦できるようになった。「3年間ずっとスケートとジャンプを一から見直したことが実になっている。スケート靴を軽くしたのも多少影響がある」と真央は言う。上下動のない滑りを追求し、踏み切りで体が沈み込む癖を修正。スケート靴のエッジ(刃)も昨季より100グラム軽量化したことで、ジャンプも軽くなった。

それでも今季初戦のジャパンオープンとGP2戦では、着氷が両足気味になり減点。11月のNHK杯のフリー直後は佐藤信夫コーチに向かって「足ついちゃった~」と苦笑いを浮かべる一幕もあった。この日も回転不足で減点されたが、右足一本でしっかり降りられた。佐藤コーチも「かなり流れのいいジャンプになった。(回転不足も)我々の肉眼からすれば良かった」と評価した。

7日のフリーは4季ぶりに2回の3回転半に挑む。「回転不足を気にしないで、やってきたことを信じればできると思う」。集大成となるソチへ着実な前進を続けながら、現役最後のファイナルで金メダルを狙う。